はじめての方へ
ダッシュボードを初めて開いたときに、何から手をつければよいか。 この順番でやれば迷いません。
前半が「最初の設定」、後半が「確定申告のときにやること」です。 一度取り込んでしまえば、翌年からは後半だけで済みます。
第1部 最初にやること
STEP 0 — 免責事項に同意する
初回のみ表示されます。内容を確認して同意してください。
このツールは計算と可視化を行うもので、税務上の判断は行いません。 申告内容の最終的な責任は利用者に帰属します。
STEP 1 — 取引履歴のファイルを用意する
ご利用の取引所から、取引履歴をダウンロードしてください。 形式は CSV / ZIP / XLSX に対応しています。
出したファイルが読み込めるかどうかは、先に無料チェッカーで確認できます。 登録不要で、ファイルはブラウザ内で処理されます。
動作確認済みの形式
- 業界標準フォーマット(Coincheck 等)
- BITPOINT / SBI VCトレード
- BitLending
- PBRLending(確定申告用のみ)
- クリプタクト / Gtax 形式
- Nexo
- Bitget
- Blockchair(Tangem 等)
取引所別のご案内
Bitget をお使いの方へ ── 日本撤退にともなう取引履歴の取得について
履歴のエクスポートには期限と回数の制限があります。出金より先に取得してください。
BITPOINT をお使いの方へ ── VCTRADEサービスへの統合にともなう取引履歴の取得について
口座と資産は自動で移管されますが、いまの形式の取引履歴CSVが残る保証はありません。
STEP 2 — ファイルを取り込む
「インポート管理」タブを開き、 ダウンロードしたファイルをドラッグ&ドロップしてください。 複数まとめて放り込んで構いません。
順番は気にしなくて大丈夫です
どの取引所から入れても結果は同じになります。 全部入れ終わった時点で、通貨ごとに時系列で並べ直して計算します。
★入れるたびに「取込済み期間」を確認してください
事業者ごとに、取り込めた期間と件数が表示されます。
デモ取引所株式会社 ── 2024-04 〜 2025-12 ── 706件
ここで見るのは期間の終わりです。 途中で止まっていたら、後半のファイルを入れ忘れています。
取り込み漏れは、申告する金額が少なく出ます。 エラーにならず静かに間違うので、ここだけは目で確かめてください。
同じファイルを2回入れても大丈夫です
重複は自動でスキップされます。迷ったら入れてしまって構いません。 「重複スキップ ○件」と表示されるので、結果も確認できます。
取り込んではいけないファイルは自動で弾きます
PBRLending の「詳細確認用」など、取り込むと数字が壊れるファイルは ツール側で検知して拒否します。気にせず全部放り込んでください。
弾いた記録は履歴に残ります。何が弾かれたのか、後から確認できます。
STEP 3 — ★バックアップを取る(最重要)
ここが一番大事です。
取引データは、お使いのブラウザの中にだけ保存されます。 サーバーに送らない設計の裏返しです。
つまり、こうなります
- ブラウザの「閲覧データを削除」をすると、取引データも消えます
- 別のパソコンで開いても、データは入っていません
- シークレットウィンドウで開くと、閉じた時点で消えます
取り方
- 設定を開く
- 「バックアップをエクスポート」を押す
- JSONファイルがダウンロードされる
- そのファイルを Googleドライブなど「ブラウザの外」に置く
4 が重要です。ダウンロードフォルダに置いたままだと、 パソコンを買い替えたときに一緒に消えます。
取り込みが終わったら、必ず1回取ってください。 数千件のファイルを取り込み直すのは、かなりの手間です。
STEP 4 — 為替レートを最新にする(必要な人だけ)
★画面に「⚠️レート未収録(暫定値・要レート更新)」と出ていなければ、 何もしなくて大丈夫です。
この表示は、同梱している日本銀行のレートの収録期間より後に 取引がある場合に出ます。その取引は、収録済みの最後の値を流用して計算しています。
出ている場合
- 配布ページから最新のCSVをダウンロードします → 為替レートCSV
- 「インポート管理」タブの「為替レートCSVを更新」から読み込みます
差し替えは全置換ですが、同梱CSVは削除されないのでいつでも戻せます。
※ 2025年分の申告には影響しません。2025年は全期間が同梱済みです。
STEP 5 — 時価を入れる(任意)
現在の評価額を見たい方だけの手順です。申告する数字には影響しません。
単価はこの順番で決まります
- 手入力・CSV取込 — あなたが入れた値。最優先
- 取引データから追える最新価格 — 取引履歴から拾った実際のレート
- 未入力
何もしなくても 2 が効くので、多くの場合はそのままで数字が出ます。
表には出所と取得日が出ます
「2025-12-31(取引所公表値)」のように、 どの日の、どこ由来の価格なのかが分かるようになっています。
取得日が古い通貨は、しばらく取引していない通貨です。 気になるものだけ直してください。
まとめて更新する方法
「価格CSVを書き出す」→ 表計算ソフトで単価の列を編集 →「価格CSVを取り込む」
書き出したCSVには、いま画面に出ている値がそのまま入っています。 全部埋める必要はありません。 直したい行だけ書き換えて戻してください。 書式を覚える必要もありません。書き出したCSVがそのまま見本になります。
★時価は表示専用です
総平均法による損益計算・棚卸原価は、時価をまったく参照していません。 適当に入れても、申告する数字は変わりません。安心して触ってください。
STEP 6 — 全体像を見る
「資産形成」タブで、いまの状況が確認できます。
- 累計でいくら日本円を入れたか
- 保有資産(いま何をいくら持っているか)
- ステーキング・レンディングで受け取った収益の累計
- 通貨別・取引所別の内訳と、その推移
「未追跡」という表示について
取引所別の内訳に「未追跡」が出ることがあります。 これは場所が確定していない数量のことです。
数量そのものは、ちゃんと合計に含まれています。 消えていません。 「どこにあるか」だけが分かっていない、という状態です。
自分のウォレットへ送った分などが、ここに入ります。 送付先のファイルを取り込むと、自動で照合されて減ります。
第2部 確定申告のときにやること
ここからは、毎年1月〜3月にやることです。 一度取り込んでしまえば、翌年からはこちらだけで済みます。
① 為替レートを最新にする
申告の直前に1回、最新のCSVに差し替えてください。 → 為替レートCSV
「⚠️レート未収録」の表示が出ていなければ、この手順は不要です。
② その年の損益を確認する
「年度損益」タブで、申告する年を選んでください。
- 現物取引の売買損益 — 売買によって出た損益
- その他収益 — レンディング・ステーキングなどで受け取った分
- 支払手数料 — 取引・出金の手数料(損益とは別枠)
通貨別の内訳では、期首残高・期末数量・繰越平均取得単価・棚卸原価まで確認できます。
③ 書類を出す
「レポート出力」タブから、2種類の書類が出力できます。
- 収支報告書PDF(年間の収支をまとめたもの)
- 国税庁様式のExcel
出てくる数字は、②の画面と一致します。
④ 申告に使う
暗号資産の損益は、雑所得(総合課税)として申告します。
★給与所得者でも、雑所得が年20万円を超えると確定申告が必要です。
「売っていないから関係ない」と思われがちですが、 利子や報酬を受け取った時点で所得は発生しています。 レンディングやステーキングを続けていると、 知らないうちに申告義務のラインを超えていることがあります。
申告内容の最終的な責任は利用者に帰属します。 判断に迷う点は、税理士等の専門家にご確認ください。
⑤ もう一度バックアップを取る
申告が終わったら、バックアップを取り直してください。 翌年の計算は、その年の期末残高から続きます。
困ったときは
数字が他社と合わない
数量が合わないのは問題です。 取り込み漏れか二重計上が起きています。
金額のズレは、正常な場合があります。 事業者ごとに参照している為替レートの出所が違うためです。 目安として、0.1% か100円の大きいほうを超えたら調べてください。
他社と差が出る典型的な理由は3つです。
- 為替レートの出所が違う — どちらかが間違っているわけではありません
- 収益を計上するタイミングが違う — 発生時点か、受取時点か
- 過去データを出せない事業者がある — 出発点が揃いません
過去のデータが取り出せない事業者がある
総平均法は、その年の開始時点で何をいくら持っていたかが分からないと計算できません。 ところが、過去のデータをエクスポートできない事業者があります。
その場合は、期首残高(その年の開始時点の数量と取得原価)を手で入力できます。 「インポート管理」タブの下部にある入力欄から、基準日(2025年分なら 2024-12-31)を指定して、 通貨ごとに数量と取得原価を入れてください。
★入れた数字が正しいかどうかを、ツールは検証できません。
取引所の残高画面などを見ながら、ご自身で確認して入力していただく形になります。 出力する書類にも「利用者の手入力値」と明記されます。
なお、この入力をした通貨は、基準日より前の取引を税務計算に使わなくなります。 グラフには全期間が表示されるため、 グラフに出ている取引が計算に入っていないように見えます。これは仕様です。
対応している年度
2025年分〜2027年分の確定申告(総合課税・雑所得・総平均法)が対象です。
2028年1月以降の取引に適用が見込まれる申告分離課税(令和8年度税制改正)には 対応していません。
不具合の報告
読み込めなかったファイル、数字の異常、動作の不具合などがありましたら、 note のコメント欄からお知らせください。
なお、個別の税務相談・操作サポートは承っておりません。
まだツールをお持ちでない方へ
この手順で使うダッシュボードは note で配布しています。 総平均法での損益計算から申告用の書類作成まで、ブラウザの中だけで完結します。
買い切り 4,980円 / 取引件数の制限なし