BITPOINT 取引履歴の出し方と、VCTRADE統合までにやっておくこと
このページの結論
BITPOINTサービスは、VCTRADEサービス(SBI VCトレード)へ統合されます。
口座と資産は、何もしなくても自動で移管されます。
しかし確定申告に使う取引履歴のCSVが、いまと同じ形式で手に入る保証はありません。
移管が始まる前に、CSVを取っておいてください。
⏳ 状況(2026年8月22日時点)
BITPOINTサービスの口座および資産は、2026年12月末頃を目途にVCTRADEサービスへ移管される予定です。
| 時期 | 何が起きるか |
|---|---|
| 2026年9月上旬(予定) | 事前移管の詳細な手続き内容が案内される |
| 2026年9月末〜10月頃(予定) | 事前移管の申込受付が始まる |
| 2026年12月末頃(予定) | 申込をしなかった人の口座・資産を、強制的に移管 |
移管後はBITPOINTサービスの利用が終了し、VCTRADEサービスでのみ取引できるようになります。
事前移管を申し込めば、強制移管を待たずに移ることができます。逆に言えば、何もしなくても12月末に移管されます。
出典:
SBI VCトレード「BITPOINTサービスからの移管 特設サイト」
https://www.sbivc.co.jp/bpj_vct
資産は自動で移る。では、履歴は?
ここが本題です。
結論から言うと、報告書自体は統合後も参照できます。
特設サイトのFAQによれば、統合後もPC版取引ツール「トレーダーモード」から、以下の4種類が「口座移管帳票」として確認できるとされています。
- 日次報告書(BITPOINTサービス)
- 月次報告書(BITPOINTサービス)
- 年間損益報告書(BITPOINTサービス)
- 損益計算用データ(BITPOINTサービス)
これだけ見ると、心配はなさそうに思えます。ですが、よく見てください。
★この一覧に「期間指定取引明細」が入っていない
本ページで解説する、そして多くの損益計算サービスが読み込んでいる「期間指定取引明細」のCSVは、この4種類のどれにも該当しません。
移管後に手に入るのが「損益計算用データ」という別の形式だけになった場合、どうなるか。
- 損益計算サービスが対応していない形式かもしれない
- 列の構成が違えば、読み込めない
- 同じ形式である、とはどこにも書かれていない
「消える」とは言われていません。ですが「残る」とも言われていないんです。
報告書は残る。でも「いま使っているこの形式のCSV」が残るとは、書かれていない。
加えて、画面が別物になります
移管後の操作は、VCTRADEサービスのツールで行うことになります。BITPOINTサービスとは画面構成や操作方法が異なることは、特設サイトでも明記されています。
しかも報告書の確認はPC版トレーダーモードのみ。いま慣れている場所に、慣れたボタンはありません。
確定申告は翌年の2〜3月です。 そのとき、初めて見る画面で、初めて見る形式のファイルを探すことになります。
いま、慣れた画面で、慣れた形式で取っておくほうが確実です。
今日やること(チェックリスト)
- ☐ BITPOINTにログインする
- ☐ 「取引照会」→「期間指定取引明細」を開く
- ☐ 年ごとに期間を指定して検索する(★1年を超えるとエラーになります)
- ☐ 「CSV」ボタンで出力する
- ☐ 必要な年数ぶん、これを繰り返す(3年分なら3回)
- ☐ ダウンロードしたCSVを、クラウド等にバックアップする
- ☐ ★CSVをExcelでダブルクリックしないこと(後述。文字化けします)
- ☐ ファイルが読めるか確認する(→ 無料チェッカー)
- ☐ そのうえで、事前移管の申込を検討する
5分で終わります。 難しい作業ではありません。
CSVの出し方
STEP 1 期間指定取引明細を開く
ログイン後、左メニューの「取引照会」を開き、「期間指定取引明細」を選択します。

↑ 左メニュー「取引照会」→「期間指定取引明細」。右上に「CSV」ボタンがある
注意: 同じ「取引照会」の中に「取引履歴」もありますが、期間を指定してCSVを出せるのは「期間指定取引明細」のほうです。
STEP 2 ★期間は「1年以内」で指定する
画面上部で、通貨(すべてのコイン)・基準(約定日基準)・期間を指定して「検索」を押します。
ここに制限があります。1年を超える期間を指定すると、検索できません。

↑ 1年を超えると「検索期間は1年以内で入力してください。(E_BL_0173)」
つまり、複数年ぶんが必要なら、その年数だけ繰り返す必要があります。
| 必要な期間 | 作業回数 |
|---|---|
| 2025年分だけ | 1回 |
| 2023〜2025年の3年分 | 3回 |
年単位で区切るのが分かりやすいです(2025-01-01 〜 2025-12-31)。年をまたいで区切ると、後で「どこまで取ったか」が分からなくなります。
STEP 3 CSVボタンで出力する
検索結果が表示されたら、右上の「CSV」ボタンを押します。ファイルがダウンロードされます。
ファイル名は Spot_20250101_20251231.csv のように、期間が入った形になります。複数年ぶん出しても、名前で区別できます。
★総平均法を使う方へ
損益計算は「その年の期首に何をいくらで持っていたか」から積み上げます。
その年だけ取っても、前年までのデータが無いと正しく計算できません。
取引を始めた年まで、すべて遡って取得してください。
出てきたCSVの癖
ここからが本番です。 BITPOINTのCSVは、国内取引所の中でもかなり独特です。
癖① ★ダブルクリックで開くと、文字化けします
まずこれです。ダウンロードしたCSVをそのままExcelで開くと、こうなります。

↑ 日本語が全滅している。そして8行目まで、見出しらしきものが無い
壊れているわけではありません。 文字コードが Shift_JIS で書かれているためです。
最近のCSVはUTF-8が主流で、Excelもそちらを前提に開こうとします。そこにShift_JISのファイルを渡すと、日本語部分が解釈できずに崩れる。ファイルの中身は無事です。
対処法は、Excelの「データ」→「テキストまたはCSVから」で、文字コードに Shift_JIS(932)を指定して読み込むことです。
★ここで大事なこと
文字化けを見て「ファイルが壊れた」と思い、取り直したり、削除したりしないでください。
そのままで正しいファイルです。
癖② ★4行目に、氏名と口座番号が入っています
上の画像をもう一度見てください。4行目に、黒く塗ってある箇所があります。
ここに、あなたの氏名と口座番号がフルで入っています。
文字化けしているので氏名は読めませんが、口座番号は半角数字なので文字化けせず、そのまま読めます。 皮肉な話です。
だから、こういうことに注意してください。
- このCSVを、そのまま人に渡さないこと(税理士さんに送る場合を除く)
- SNSやブログにスクリーンショットを載せないこと
- クラウドに置く場合は、共有設定を確認すること
損益計算サービスにアップロードする場合も、そのサービスが何を受け取っているかは知っておいたほうがいいです。
癖③ ヘッダーが1行目にない(8行目にある)
上の画像で、No BTC ETH XRP といった列名が並んでいるのは8行目です。
1〜7行目には、出力期間・口座情報・注意書きなどが入っています。プリアンブルと呼ばれる部分です。
プログラムやツールでこのCSVを読むとき、「1行目がヘッダー」と決め打ちしていると失敗します。 表計算ソフトで手作業する場合も、上の7行を消してから作業することになります。
癖④ 通貨が「列」で並ぶ(横持ち)
これも独特です。
一般的な取引履歴は「1行 = 1取引」で、通貨は行の中の項目です。BITPOINTは通貨ごとに列がある形式です。
No | 受渡日 | 取引種類 | ... | BTC | ETH | XRP | ...
扱っている通貨が増えるほど、列が右に伸びていきます。 他の取引所のファイルと同じ感覚で処理しようとすると、噛み合いません。
癖⑤ ★送付・預入の行にも、円換算レートが付いている
これが一番危ない罠です。
自分のハードウェアウォレットや他の取引所へBTCを移す。これはただの資産移動で、課税対象ではありません。 売っていないのですから。
ところが、BITPOINTのCSVは「送付」の行にも、円換算の参考価格を付けてきます。
明細画面で見ると、こうなっています。
| No | 取引種類 | 通貨 | 参考価格 |
|---|---|---|---|
| 15 | 送付 | BTC | 15,388,292.87 |
| 4 | 預入 | BTC | 16,340,835.00 |
売買していない行に、堂々と価格が入っている。
何が起きるか。
このファイルを機械的に処理して「金額が付いている=売却だな」と扱ってしまうと、存在しない譲渡益が計上されます。
そして——エラーは出ません。 赤い警告も出ません。静かに、申告書の中に紛れ込みます。
この参考価格は、あくまで「そのとき、いくら相当だったか」の目安です。
課税対象かどうかとは、まったく別の話です。
自分のウォレットへの移動は非課税ですが、それを証明できるのは記録だけです。送付先(他の取引所やウォレット)の記録もあわせて保管してください。両方が揃って初めて「移動であって売却ではない」と示せます。
癖⑥ 検算に使える行がある(これは朗報)
CSVの先頭に「繰り越し」の行、末尾に合計の行があります。
- 繰り越し行 = その期間の開始時点で、何をいくら持っていたか
- 合計行 = 期間終了時点の残高
自分の計算結果と、この行が一致するかを確認できます。 取引所自身が「正解」を書いてくれているようなものです。
計算した結果が繰り越し行・合計行と合わなければ、どこかで取り込み漏れか二重計上が起きています。
ステーキング報酬の受取方法が変わります(要確認)
BITPOINTでステーキングをしている方は、税務上の扱いが変わる可能性があります。
特設サイトのFAQによれば、VCTRADEサービスではステーキング報酬を日本円で受け取ることができず、9月中にJPYSC(ジェイピーワイエスシー)での受取が可能になる予定とされています。
JPYSCは日本円ではありません。 日本円と連動するよう設計された「電子決済手段」です。
つまり、いままで日本円で受け取っていた報酬が、別の資産での受取になります。
- 受け取った時点で、何円の所得として計上するのか
- その後JPYSCを日本円に換えたとき、そこでも損益が発生するのか
この扱いについては、税理士等の専門家にご確認ください。 本ページで判断はできません。
なお、2026年5月以降、BITPOINTサービスにおけるステーキング報酬の分配ルールおよび受取方法が変更されています。 2026年分のCSVは、年の前半と後半で記録のされ方が違う可能性があります。検算するときは、この点も頭に入れておいてください。
ファイルが読めるか、先に確認できます
出したCSVが正しく取得できているか、無料のチェッカーで確認できます。
- 登録不要・無料
- ファイルはブラウザ内で処理され、サーバーには送信されません
- どの形式と判定されたか / 何件・どの期間のデータか が分かります
- 文字コード(Shift_JIS)・ヘッダー行の位置は自動判定します
文字化けしたまま放り込んで大丈夫です。 Shift_JIS のまま正しく読みます。Excelで変換する必要はありません。
複数年ぶん出したファイルをまとめて入れれば、期間が繋がっているかも確認できます。
★統合までにやっておく意味
CSVが正しく取れていたか、期間が足りていたか—— それに気づけるのは、まだBITPOINTの画面が使えるうちだけです。 移管後に気づいても、同じ形式で取り直せる保証はありません。
取得したら、その日のうちに確認してください。
本ツールでの扱い
| 項目 | 対応 |
|---|---|
| 期間指定取引明細CSV | ✅ 対応(Shift_JIS・ヘッダー8行目・横持ちを自動判定) |
| 送付・預入の行 | ✅ 移動として扱う(譲渡益にしない) |
| ステーキング報酬 | ✅ その他収益として計上 |
| 繰り越し行・合計行 | ✅ 検算に使用 |
| 年間取引報告書PDF | ❌ 未対応(数値は手入力で補えます) |
● 資産移動の突合について
BITPOINTのCSVには、TxHash(トランザクションID)の列がありません。 そのため、送付先との自動照合は「同じ日・同じ数量・同じ通貨」による推定になります。
送付先(他の取引所やウォレット)のファイルも取り込むと、照合されます。それまでは「未追跡」として表示されます。
数量そのものは保有資産に含まれています。 消えているわけではなく、「どこにあるか」だけが未確定という状態です。
● VCTRADEサービスの形式には、現時点で対応していません
正直に書いておきます。本ツールが対応しているのは、BITPOINTサービスが出力する形式です。移管後のVCTRADEサービスが出力する形式には、現時点で対応していません。
運営者自身もBITPOINTからの移管対象です。移管が可能になり次第、VCTRADEサービスの出力形式を確認し、読み込みへの対応を検討します。 ただし、対応の可否や時期をこの時点でお約束することはできません。
★だからこそ、いまのうちにCSVを取っておく意味があります。
手元にBITPOINT形式のファイルさえあれば、移管後に何が出力されるかに関わらず、 それまでの取引を計算できます。後から取りに戻る必要がなくなります。
損益計算まで一気にやるなら
チェッカーで読めることを確認できたら、そのまま損益計算まで進められます。
BITPOINTを含む8形式の取引履歴を読み込んで、総平均法で年度損益を計算し、収支報告書PDFと国税庁様式のExcelを出力するダッシュボードを配布しています。
- 取引件数の上限なし(買い切り)
- 文字コード・区切り文字・ヘッダー行の位置を自動判定
- 送付・預入を移動として扱い、存在しない譲渡益を計上しません
- ブラウザ内で完結。データを外部に送信しません
免責
本ページは、取引履歴ファイルの取得方法と扱い方を解説するものです。税務判断を行うものではありません。
- 統合スケジュールおよび移管手続きは、BITPOINTおよびSBI VCトレードからの公式案内が常に優先されます。 最新の情報は必ず公式サイトおよび登録メールアドレス宛の通知でご確認ください
- 本ページ記載の日付・制限・画面は2026年8月22日時点のものです。2026年9月上旬に事前移管の詳細が案内される予定であり、内容が変わる可能性があります
- 画面の名称・操作経路は、仕様変更により変わることがあります
- 申告内容の最終的な責任は利用者に帰属します。税理士等の専門家にご確認ください