Bitget 取引履歴の出し方と、撤退までにやっておくこと

このページの結論
Bitgetの日本撤退で語られているのは、ほとんどが「資産をどう出金するか」です。 しかし確定申告に必要なのは資産ではなく、取引履歴のファイルです。 出金を済ませてしまうと、口座に戻る理由がなくなります。
履歴を先に取ってください。出金はその後でも遅くありません。

⏳ 状況(2026年8月17日時点)

Bitget(ビットゲット)は2026年8月3日、日本居住者への暗号資産交換サービスの提供を終了すると発表しました。同日から日本居住者の新規登録はすでに停止されています。

日付(日本時間)何が起きるか
2026年8月3日日本居住者の新規登録を停止
2026年9月17日以降対象者へ個別に通知。通知を受け取った人のみが日本居住者とみなされる
2026年11月1日 11:00決済専用(Close-Only)モードへ移行
2026年12月31日 11:00残存ポジションを強制決済。カードサービス停止

決済専用モードの範囲が広いことに注意してください。 公式FAQによれば、制限付きの入金と資産の出金を除き、現物取引・先物取引・P2P取引・Convert・Earn(資産運用)・カードサービス・コピートレード・取引Botなど、すべてのBitget商品が対象とされています。

なお、海外在住なのに日本居住者と判定された場合は、2026年11月1日11:00までにレベル2本人確認(住所証明/KYC2)を完了することが推奨されています。

出典:
Bitget公式「FAQ - 日本居住者の皆様への重要なお知らせ」 https://www.bitget.com/ja/support/articles/12560603890271
Bitget公式「重要なお知らせ:日本居住者の皆様への重要なご案内」 https://www.bitget.com/ja/support/articles/12560603890270

なぜ「出金」より「履歴」を先に急ぐのか

出金の期限については、多くの記事が解説しています。暗号資産の出金機能は12月31日以降も引き続き利用できるとされており、資産そのものが消えるわけではありません。

問題は履歴のほうです。理由が4つあります。

理由① 公式は「履歴をいつまで出せるか」を何も言っていない

Bitgetの公式FAQは10項目にわたって案内を出していますが、取引履歴のエクスポートがいつまで可能かについては一言も触れていません。

決済専用モードの制限対象に「取引履歴のダウンロード」が含まれるのか、除外されるのか。書かれていない以上、保証はありません。

「たぶん残るだろう」で確定申告の根拠資料を賭けるのは、割に合わない賭けです。

理由② ★遡れるのは24か月まで。それより前は自力で取れない

エクスポート画面には、こう明記されています。

エクスポート期間の範囲は24か月を超えてはなりません。

これが上限です。 2年より前の履歴は、どう操作しても自分では取り出せません。

つまり2024年以前からBitgetを使っている方は、その分をBitgetサポートに問い合わせるしかない。 撤退が進行している取引所の窓口に、依存することになります。

そして総平均法は、その年の期首(1月1日時点)に何をいくらで持っていたかが分からないと計算できません。過去から積み上げていく方式だからです。古いデータが欠けると、そこから先の年も全部ズレます。

該当する方は、今すぐ問い合わせてください。 窓口が今と同じ速度で回るのは、たぶん今だけです。

理由③ 7日で消える。そして月10回しか申請できない

エクスポートしたファイルには、7日間の有効期限があります。期限を過ぎるとリンクが「無効」になり、取り直しになります。

そして申請は月10回まで。取り直しは、その枠を消費します。

「データ作成」を押しただけで安心しないでください。 ダウンロードして手元に保存するまでが1セットです。

理由④ 出金を済ませると、口座に戻る理由がなくなる

これが一番現実的なリスクです。

資産を国内取引所やウォレットへ移すと、Bitgetの口座残高はゼロになります。心理的にはそこで「終わったこと」になる。

しかし確定申告は翌年の2〜3月にやってきます。そのとき必要になるのは、もう見に行く気が失せている口座の中にある履歴ファイルです。

順番を逆にしてください。履歴 → 出金です。

今日やること(チェックリスト)

  • PCのWebブラウザでBitgetにログインする(アプリでは履歴を出せません)
  • ☐ 「注文履歴」画面を開き、「全期間」タブに切り替える
  • ☐ タイプで6種類すべてにチェックを入れる
  • ☐ 期間を取れるだけ遡って指定する(最大24か月)
  • ☐ 「データ作成」を押す
  • ☐ 生成されたZIPをその場でダウンロードする(7日で失効します
  • 解凍したフォルダごと、クラウド等にバックアップする
  • ☐ 2024年以前の履歴が必要な方は、今のうちにBitgetサポートへ問い合わせる
  • ☐ ファイルが読めるか確認する(→ 無料チェッカー
  • ☐ そのうえで、資産の出金・ポジションの整理を行う

慣れていれば10分で終わります。 難しい作業ではありません。

エクスポートの手順

事前確認:PCのブラウザで開く

モバイルアプリからは取引履歴のCSVをダウンロードできません。 必ずPCのWebブラウザからログインしてください。

STEP 1 エクスポート画面を開く

ログイン後、画面右上のウォレットアイコンから「資産概要」へ入ります。

左メニューの「データのエクスポート」→「注文履歴」を開いてください。

Bitget 資産概要画面。左メニューの「データのエクスポート」配下に「注文履歴」がある

↑ 左メニュー下部の「注文履歴」。ここが入口です

注意: 同じメニューに「アカウント明細書」もありますが、取引履歴を出すのは「注文履歴」のほうです。

STEP 2 ★まず「全期間」タブに切り替える

ここが最重要です。

「注文履歴」を開くと、初期状態では「6か月以内」タブが選ばれています。その右にある「全期間」に切り替えてください。

タブ遡れる期間件数上限
6か月以内(初期表示)6か月1回1万件
全期間24か月記載なし

Bitget 注文履歴・全期間タブ。24か月・月10回・処理1〜3日の記載

↑「全期間」に切り替えると、上限が24か月になる

切り替えずに進めると、6か月分しか取れません。 そして申請回数(月10回)は両方のタブで共通です。気づかないまま何度も試すと、枠だけが減っていきます。

なお「全期間」タブでは、ファイル形式は CSV のみになります。そのままで問題ありません。

STEP 3 タイプを全部チェックする

「タイプ」の欄を開くと、チェックボックスが並びます。

Bitget タイプ選択のプルダウン。現物注文・マージン注文・先物注文・BGB交換注文・Onchain注文・Earn注文の6項目

↑ 6種類。全部にチェックを入れてよい

タイプ何が入るか
現物注文これが本体。必ずチェック
Earn注文利子・申込・償還
先物注文USDT-M / Coin-M / USDC-M
マージン注文クロス / 分離
Onchain注文オンチェーンの取引
BGB交換注文少額資産の交換

全部にチェックを入れてください。 種類ごとに分けて申請する必要はありません。1回の申請で、すべてまとめて出てきます。

「アカウント」の欄はご自身のアカウントを選択、「日時」は取れるだけ遡って指定します。

STEP 4 申請して、その場でダウンロードする

データ作成」を押します。ボタンには残り回数が表示されます(例:データ作成(残り9回))。

画面下部の「エクスポート履歴」に、申請した内容が並びます。

Bitget エクスポート履歴。「リンクは7日間有効です」の記載とダウンロードリンク

↑ 生成が終わると操作欄が「ダウンロード」に変わる。7日を過ぎると「無効」になる

処理時間について、正直に書いておきます。

画面には「各エクスポートの処理には、約1〜3日かかります」とありますが、実際に試したところ数分で完了しました。

ただしこれは混み具合次第です。そして問題は、撤退が近づくほど申請が一斉に集中することです。いま数分でも、10月末に同じとは限りません。空いているうちに済ませてください。

出てきたファイルの癖

ここからは、実際にエクスポートしたファイルを解析して分かったことです。

癖① 40本前後のCSVが出てくる。そして大半が空

ZIPを解凍すると、大量のCSVが出てきます。手元の環境では40本でした。

解凍後のファイル一覧。43バイト、46バイト、71バイトなど極端に小さいファイルが並ぶ

↑ サイズ列に注目。43バイト・46バイト・71バイト——ヘッダー1行だけの空ファイルが並ぶ

サイズを見れば一目瞭然です。 43バイトや46バイトのファイルは、列名が1行あるだけで中身がありません。使っていない機能のぶんも、律儀に生成されます。

初見だと、どれが本体でどれが空なのか判別できません。ですが消さないでください。 空だと思ったファイルに、忘れていた取引が1件だけ入っていることがあります。

癖② ★40本のうち、損益計算に使うのは「1本だけ」

これが最大の罠であり、同時に答えでもあります。

Bitgetの履歴は、同じ1つの取引が複数のファイルに異なる粒度で記録されています。

ファイル粒度扱い
現物取引のエクスポート資産の増減すべて(総勘定元帳)これだけ使う
現物注文詳細のエクスポート約定単位の明細上と重複
現物注文履歴のエクスポート注文単位上と重複
Earn 各種(シンプルEarn / On-chain Earn / デュアル投資 / Shark Fin)利子・申込・償還上と重複

Earn が重複するのは分かりにくいので補足します。

Earnで受け取った利子は、「現物取引のエクスポート」の中に Interest という種別で払い出されています。 つまり現物台帳を取り込んだ時点で、利子は計上済みなのです。

ここでEarnのファイルも取り込むと、同じ利子を2回受け取ったことになります。

全部取り込めば、1回の取引が何重にも計上されます。そして厄介なのは、間違えてもエラーが出ないことです。 損益が数倍になった状態で、静かに計算が完了します。

どれを正とすべきかは、Bitgetの公式ドキュメントには書かれていません。

癖③ 日本円が、どこにも書いていない

Bitgetの履歴はUSDT建てです。円換算額の列は存在しません。

国内取引所のCSVには円建ての金額が入っていますが、Bitgetには無い。「じゃあ何円だったのか」は、取引日ごとの為替レートを自分で当てて計算するしかありません。

数千件の取引に、1件ずつ日付を合わせてレートを当てる。手作業では現実的ではありません。

癖④ 文字コード・区切り・ヘッダー位置

CSVはUTF-8(BOM付き)、区切りはカンマ、ヘッダーは1行目です。Bitgetに限れば素直なほうです。

ただし他の事業者と混ぜて扱う場合は注意が必要です。BITPOINTはShift_JISでヘッダーが8行目、Blockchair(Tangem等)はセミコロン区切りでヘッダーが11行目です。Excelでそのまま開くと文字化けするファイルが混ざります。

ファイルが読めるか、先に確認できます

エクスポートしたファイルが正しく取得できているか、無料のチェッカーで確認できます。

🔗 取引履歴ファイルチェッカー

  • 登録不要・無料
  • ファイルはブラウザ内で処理され、サーバーには送信されません
  • どの形式と判定されたか / 何件・どの期間のデータか が分かります
  • 重複して計上される恐れのあるファイルを、理由つきで警告します

40本まとめて放り込んでください。 どれを使うべきか判断する必要はありません。1本ずつ、次のいずれかに分類されて表示されます。

判定意味
対応読み込める
取込対象外読めるが、重複するため意図的に除外した(理由が表示されます)
未対応対応する形式が見つからなかった
部分対応一部の列だけ一致した

★撤退までにやっておく意味
エクスポートしたファイルが壊れていた、期間が足りていなかった—— それに気づけるのは、まだBitgetにログインできるうちだけです。 取り直しがきかなくなってから気づいても、手の打ちようがありません。
取得したら、その日のうちに確認してください。

本ツールが対応する範囲(正直に書きます)

ファイル扱い
現物取引のエクスポート取り込む(これが計算の元になります)
Earn 各種⚠️ 取込対象外(重複のため自動で除外。利子は現物台帳から計上済み
現物注文詳細 / 現物注文履歴⚠️ 取込対象外(重複のため自動で除外)
先物(USDT-M / Coin-M / USDC-M)未対応(計算に含まれません)
マージン取引(クロス / 分離)❌ 未対応
Convert(少額資産の交換)❌ 未対応
入出金履歴❌ 未対応
(入出金の数量は現物台帳から拾われます)

● 「取込対象外」と「未対応」は違います

表示意味
取込対象外読めるが、二重計上を防ぐために意図的に除外した。中身は他のファイルに入っている
未対応読み込めなかった。中身はどこにも入っていない

どちらも取込履歴に記録が残るので、後から「自分が何を弾かれたか」を確認できます。

● 先物の損益は、計算に含まれません

本ツールは総平均法による現物の損益計算を目的としており、先物取引には対応していません。

40本まとめて投入した場合、先物・マージン・Convert・入出金履歴のファイルは「未対応」として画面に一覧表示され、取込履歴にも残ります。黙って無視されることはありません。

ただし表示されるだけで、取り込まれるわけではありません。 先物取引をしていた方は、その分を別途ご自身で計算する必要があります。

● 入出金の突合について

Bitgetからの送金・受取の数量は、現物取引のエクスポートから拾われるため、保有資産から消えることはありません。

ただし、入出金履歴ファイルに含まれるTxIDを使った自動突合は行っていません。送金先の取引所やウォレットのファイルを取り込むことで照合されます。それまでは「未追跡」として表示されます。

損益計算まで一気にやるなら

チェッカーで読めることを確認できたら、そのまま損益計算まで進められます。

Bitgetを含む8形式の取引履歴を読み込んで、総平均法で年度損益を計算し、収支報告書PDFと国税庁様式のExcelを出力するダッシュボードを配布しています。

  • 取引件数の上限なし(買い切り)
  • USDT建ての取引を、日本銀行公表のUSD/JPYレートで円換算
  • 重複するファイルを自動判別して除外
  • ブラウザ内で完結。データを外部に送信しません

免責

本ページは、取引履歴ファイルの取得方法と扱い方を解説するものです。税務判断を行うものではありません。

  • 撤退スケジュールおよび制限内容は、Bitgetからの公式案内が常に優先されます。 最新の情報は必ず公式サイトおよび登録メールアドレス宛の通知でご確認ください
  • 本ページ記載の日付・制限・画面は2026年8月17日時点のものです。取得条件は予告なく変更されることがあります
  • 画面の名称・操作経路は、Bitget側の仕様変更により変わることがあります
  • 申告内容の最終的な責任は利用者に帰属します。税理士等の専門家にご確認ください

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